幕間 ANKNOWN AREA

Hyur-Midlander / Halone

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 ひどく聴き慣れた音が聞こえてくる。


 親の声より聞いた曲だ。


 ピアノの音が頭に響く。


 聴こえてくるのではない、これは、まるで頭に直接響いているかのようだ。

 

 FFファンなら1度は聞いたことがあるだろうあの曲だ。


 音が上がったり下がったりする、あれ、なんだっけ、タイトルど忘れした。


 しかし、なぜその曲が聴こえてくるのだろうか。


 俺のスマホが勝手に再生してしまっているのだろうか。


 身体を動かそうとするが、どうにも動かない。


 動かないというよりも、四肢の感覚がまるで無かった。


 四肢だけではない、ただ感じられるのは、この曲だけだ。


 ピアノの音が聞こえる。


 せめて目だけでも開けられないだろうか。


 ぐ、と力を込めようとするが、それすらも、力を込める先が見つからない。


 まるで自分の脳だけが存在しているかのようだ。


 ただピアノの音だけが聞こえる。


 ここは何処だ?


 俺はどうなっている?


 俺は死んだのか?


 なぜか、青色とも、水色ともつかない煌く色が脳裏に浮かぶ。



 ピアノの音が聞こえる。



 あぁ、そうだ。



 この曲の名前は――。 




称号:レジェンドのヒカセン エオルゼアに転生する ~いよいよ異世界だなぁ、オイ!!~

Final Fantasy XIVのアンオフィシャル小説サイトです。 ひょんな事から自分が遊んでいたTVゲームの中の世界に転生をした男の半生を綴った物語。